NAT Gateway は、エンタープライズクラスのパブリックネットワークゲートウェイです。プロキシサービス (SNAT および DNAT)、最大 10 Gbps の転送機能、ゾーンをまたぐディザスタリカバリを提供しています。SNAT および DNAT エントリを設定することで、柔軟に VPC 内部のクラウドサーバーとインターネットをつなげることができます。
利点
- 柔軟性 VPC 用のエンタープライズクラスのパブリックインターネットゲートウェイとして SNAT および DNAT 機能を提供します。NAT ゲートウェイサーバーをユーザーが構築する必要はありません。
- 柔軟なコストコントロール 要件に応じて NAT Gateway のモデルや EIP の数を随時変更することができるため、状況に応じてコストの最適化を図ることができます。
- 高可用性 ゾーンをまたぐディザスタリカバリに対応しています。1 つのゾーンで障害が発生した場合でも、システム全体に影響が及びません (ただし、1 つのリージョンに複数のゾーンがある場合に対応しています)。
- 高パフォーマンス SDN 仮想化技術を使用し、Alibaba Cloud が独自に開発した分散ゲートウェイをベースにした仮想ネットワークハードウェアを実現します。10 Gbps の転送機能を備え、大規模なインターネット利用シーンに対応します。
特徴
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SNAT
ソースネットワークアドレス変換 (SNAT) を提供します。VPC で接続された ECS インスタンスは、同じ EIP を使用してインターネットにアクセスできます。
送信元 IP アドレスのマッピング
VSwitch の IP アドレスを EIP にマッピングすることで、 VPC 内の同じ VSwitch に接続されている ECS インスタンスが同じ EIP を使用してインターネットにアクセスできるようになります。このため、ECS インスタンスごとに EIP を管理する必要はありません。
CIDR ルール
VSwitch の CIDR ルールを提供します。チケットを起票して、詳細な CIDR ルールを要求できます。
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DNAT
宛先ネットワークアドレス変換 (DNAT) を提供します。VPC で接続された ECS インスタンスは、同じ EIP を使用してインターネットにサービスを提供できます。
ポートマッピング
ECS インスタンス上の内部ポートを NAT ゲートウェイ上の外部ポートにマッピングすることで、 これらの内部ポートを実行しているアプリケーションがインターネット上でサービスを提供できるようになります。
送信先 IP アドレスのマッピング
VPC で接続された ECS インスタンスの IP アドレスを EIP にマッピングすることで、 ECS インスタンスがインターネット上でサービスを提供できるようになります。
利用イメージ

インターネット上でのサービス提供
帯域幅の共有
アプリケーションをインターネット上で提供するために ECS インスタンスを VPC に作成します。このとき、それぞれのアプリケーションにおけるネットワークトラフィックによって共有されるピーク時間が一致しません。そこで、NAT Gateway を使用すると、複数の IP アドレスで同じ帯域幅を共有することが可能になり、ネットワークトラフィックの変動の影響を最小限に抑え、帯域幅コストを削減することができます。
メリット
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インターネット上でのサービス提供
VPC で接続された ECS インスタンスは、ポートマッピングと IP アドレスマッピングによってインターネット上でサービスを提供できます。
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低コスト
VPC で接続された ECS インスタンスでインターネット接続帯域を共有してコストを削減できます。
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高パフォーマンス
高帯域幅のスループットと大規模な接続に対応します。
関連プロダクト

インターネットへのアクセス
柔軟なインターネットアクセス
ビジネスモジュールが VPC 内に作成され、オンプレミスデータセンターにデプロイされている他のビジネスシステムと連携します。信頼性の高い高解像度のビデオサービスを提供するには、VPC で接続された ECS インスタンスがインターネットにアクセスして、クラウドで処理されたコンテンツをデータセンターに配信する必要があります。
メリット
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簡単な設定
VPC で接続された ECS インスタンスが SNAT を使用してインターネットにアクセスすることで、これらのインスタンスをより効率的に管理できます。
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セキュリティ
VPC で接続された複数の ECS インスタンスが同じ EIP を共有することで、管理およびセキュリティの問題を回避できます。