Alibaba、クラウドベースの AI イノベーションでオリンピック冬季競技大会ミラノ・コルティナ 2026 を支援
Alibaba Cloud 4 Feb, 2026
・ 新たな AI とクラウド技術が、よりスマートで高速かつ効率的なオリンピック放送を世界中で支援
・ Alibaba の Qwen がオリンピック史上初の LLM 技術活用と次世代オリンピックアーカイブを実現
Milan, Italy, 4 Feb, 2026 — Alibaba Group のデジタルテクノロジーとインテリジェンスの中核を担う Alibaba Cloud は、Olympic Broadcasting Services (OBS) および International Olympic Committee (IOC) と連携し、オリンピック・パラリンピック冬季競技大会ミラノ・コルティナ 2026 に先進のクラウドと AI 技術をデプロイします。
Tokyo 2020、Beijing 2022、Paris 2024 での実績を基盤に、今回の連携は IOC のクラウドベースかつ AI 対応の放送への移行における新たな一歩となります。これらの技術は、世界中の視聴者の視聴体験を向上させ、放送事業者のオペレーション効率を改善し、オリンピックコンテンツを大規模にキャプチャ、管理、保存する新たな方法を創出するために設計されています。
Dr. Feifei Li, Senior Vice President of Alibaba Cloud Intelligence Group, President of International Business は次のように述べています。「オリンピックは大会ごとに、規模、地理、複雑さにおいて独自の課題を提示します。ミラノ・コルティナ 2026 では、クラウドと AI の能力を活用し、放送をよりダイナミックに、ワークフローをより効率的に、そしてオリンピックの瞬間を世界中の視聴者にとってよりアクセスしやすいものにします。」
より優れた映像体験:新インスタントリプレイシステム

キャプション:Alibaba Cloud、AI 強化型リアルタイム 360° リプレイシステムでオリンピック冬季競技大会の視聴体験を向上
ミラノ・コルティナ 2026 に向けて、Alibaba Cloud はアップグレードされたリアルタイム 360° リプレイシステムを導入します。滑らかなカメラワークとストロボスコピック視覚効果で没入感のあるリプレイを実現します。雪や氷といった複雑な背景からアスリートを分離する AI アルゴリズムにより、わずか 15〜20 秒で重要な瞬間の三次元再構築が可能となり、ライブ放送での使用に十分な速さです。
このシステムは、アイスホッケー、フリースタイルスキー、フィギュアスケート、スキージャンプを含む 17 の競技・種目に導入されます。Beijing 2022 で初導入されたフレームフリーズやスローモーション表示を実現する BulletTime エフェクトに加え、新たに Spacetime Slices 機能が搭載されました。アスリートの動きの複数フェーズを 1 枚の合成画像で可視化し、テクニックやパフォーマンスへの理解を深めることができます。
高速処理と検索性の強化:新メディアシステム

キャプション:Olympic Broadcasting Services と Alibaba Cloud の連携により開始された OBS Live Cloud は、2021 年以来、オリンピックの放送が視聴者に届く方法を変革してきました。
OBS は現在、Alibaba の Qwen 先進大規模言語モデルを搭載した Automatic Media Description (AMD) System の初期開発段階にあります。このシステムはアスリートや重要な瞬間を自動的に特定し、イベントの説明文を生成し、動画アセットへのタグ付けを数秒以内に行うことで、手作業の処理時間を大幅に短縮します。
「フィギュアスケートの金メダル演技を検索」といった自然言語クエリを使用すると、OBS チームはほぼ瞬時に該当情報を取得できます。このシステムは検索性を向上させ、OBS チームがオリンピックのストーリーをプラットフォーム横断で、より簡単に発見、制作、配信できるようにします。
クラウド放送:新たなスタンダード
クラウドベースの放送は、ミラノ・コルティナ 2026 でさらに拡大します。Tokyo 2020 での導入以来、OBS Live Cloud はオプションサービスからコアな配信プラットフォームへと進化しました。Paris 2024 大会では、リモート放送配信の主要手段となりました。
ミラノ・コルティナ 2026 では、Live Cloud プラットフォームが 39 の放送事業者をサポートし、超高精細ストリーム 26 本を含む 428 のライブ映像フィードと 72 の音声フィードを配信します。従来の衛星回線や専用伝送ラインをクラウドベースの配信に置き換えることで、コスト、セットアップ時間、技術的な複雑さを軽減しながら、柔軟性と耐障害性を向上させます。
初めて、OBS Olympic Video Player (OVP) が Alibaba Cloud のインフラストラクチャを使用して高精細ライブストリームを配信し、小規模な放送事業者が多額の初期投資なしにプロフェッショナルグレードの放送機能にアクセスできるようになります。
Yiannis Exarchos, CEO, Olympic Broadcasting Services は次のように述べています。「Alibaba Cloud は大規模な AI を可能にする基盤を提供し、オペレーションの効率化を実現するとともに、視聴者の体験を向上させ、世界最大の舞台でのスポーツとアスリートのパフォーマンスへの理解を深める新たな機会を創出しています。」
かつてない規模のデジタルコンテンツ
ミラノ・コルティナ 2026 では、オリンピック史上最大規模のすぐに使えるデジタルアセットが提供されます。舞台裏の映像、ハイライト、感動的なリアクションを含む 5,000 本以上のショートフォームコンテンツが、Alibaba Cloud を基盤とするクラウドベースプラットフォーム OBS Content+ を通じて配信されます。
このプラットフォームの高度なディスカバリーツールにより、世界中のチームが場所を問わず、コンテンツを効率的に検索、編集、公開できます。
オリンピック史上初の LLM 技術活用と Alibaba の Qwen による次世代オリンピックアーカイブ
左から:Mr Leon Xie, General Manager of Olympic Business, Alibaba Group、Mr Yiannis Exarchos, Olympic Broadcasting Services CEO, Executive Director Olympic Channel Services、Dr. Feifei Li, Senior Vice President, Alibaba Cloud Intelligence Group, President of International Business、Mr Ilario Corna, Chief Technology and Information Officer, IOC、Mr Andrea Varnier, Chief Executive Officer at Milano Cortina 2026
ミラノ・コルティナ 2026 に向けて、IOC はオリンピック史上初となる大規模言語モデルベースのシステムを導入しました。Alibaba の Qwen モデルを基盤とするこの取り組みは「Olympic AI Assistants」として知られ、世界中のファンエンゲージメントとオリンピックエコシステム全体の内部オペレーションを支援します。
Olympic AI Assistant は、IOC のグローバルサイト olympics.com に組み込まれ、多言語対応の会話型サポートやリアルタイムのイベント情報を提供し、ファンがチャットベースのインターフェースを通じて公式オリンピックコンテンツにアクセスできるようにします。
同じ Qwen 搭載技術はローザンヌのオリンピックミュージアムにもデプロイされ、来館者はパーソナライズされた AI 音声ガイドで館内体験をより充実させることができます。
また、IOC は Alibaba の Qwen 大規模言語モデルを搭載した AI Assistant を、National Olympic Committees (NOCs) 向けのセキュアポータル上にも導入しました。この AI ツールにより、NOC スタッフは自然言語クエリでドキュメント、ポリシー、助成金ガイドラインを検索でき、多言語翻訳サポートも組み込まれています。
これと並行して、Alibaba Cloud は Paris 2024 大会で初導入されたクラウドベースのメディアアーカイブソリューション Sports AI のさらなる強化を進めています。アップグレード版には AI タグ付け、動画検索、対話型検索が含まれ、オリンピックアーカイブを瞬時に検索可能かつよりアクセスしやすくします。
8 ペタバイト以上の歴史的オリンピックメディアを管理するこのシステムは、Alibaba Cloud 独自の AI アルゴリズムを活用して、数十年にわたるコンテンツのタグ付け、分類、マルチモーダル検索を自動化します。Alibaba の Qwen を搭載した新しい対話型検索機能により、簡単な音声やテキストコマンドで特定のクリップを検索できます。
IOC のメディアアセットプラットフォーム Flex との統合により、オリンピックマルチメディアアセットの完全自動タグ付けを実現し、これまで活用されていなかったメディアアセットを検索可能なナレッジライブラリへと変貌させます。
Ilario Corna, Chief Technology and Information Officer, International Olympic Committee は次のように述べています。「ミラノ・コルティナ 2026 は、AI をオリンピックムーブメントに統合する上での画期的な瞬間です。Alibaba Cloud は、これらの最先端の技術力を非常に実用的かつ有益な形で活用してきました。オリンピック史上初の LLM 技術の活用によりファンの日常体験を向上させるだけでなく、Sports AI のようなインテリジェントシステムを構築し、歴史的なオリンピックの瞬間を将来にわたって保存します。
Alibaba のクラウドベース技術を活用することで、効率化のためのデジタル化をはるかに超え、AI イノベーションによってオリンピック体験全体を変革するまでに進化しました。クラウドと AI がもたらす具体的なメリットは、IOC、NOCs、OBS、Right Holding Broadcasters のみならず、世界中の視聴者やスポーツファンにも届いています。」
Alibaba Group が 2017 年に IOC のワールドワイド TOP パートナーとなって以来、Alibaba Cloud はオリンピックの実施、体験、記録において、ますます中心的な役割を果たしてきました。クラウドコンピューティングと AI を世界最大のスポーツイベントの中核に据える取り組みを推進しています。
Alibaba Cloud について
Alibaba Cloud (www.alibabacloud.com) は、フルスタックの人工知能サービスにおけるグローバルリーダーであり、最先端のインテリジェント機能と世界規模の AI クラウドコンピューティングネットワークを提供し、開発者に使いやすい AI サービスをグローバルに展開しています。Qwen (中国語名:Tongyi Qianwen) は、Alibaba が開発した大規模言語モデルおよびマルチモーダル AI モデルのファミリーです。2023 年にデビューし、オープンウェイトの Qwen モデルは HuggingFace と ModelScope を通じてグローバルの開発者に公開されています。
