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「目指すのは、より良いゲームを、安定した環境で全世界のユーザにストレスなく楽しんで頂けることです。AlibabaCloud により、念願だったグローバルのパブリッククラウドの先進的なクラウド技術を余すことなく活用し、大量のユーザーをかかえる大規模システムの安定稼働を実現できました。」
(株式会社enish技術部リーダー 譚氏)
(株式会社enish技術部リーダー 譚氏)
About enish

『進撃の巨人 Brave Order』は、単行本世界累計発行部数1億部突破の人気漫画『進撃の巨人』原作のスマートフォンゲーム最新作。最大300人のプレイヤーと協力して戦える、多人数共闘型RPG。
同作は初日で 100 万ダウンロード達成、その後、約1ヶ月で 300 万ダウンロードを突破するなど、次々に記録を更新中。
Challenge

事業が順調に拡大する中、ネットワーク障害の頻発に悩まされており、すみやかなネットワーク拡張は喫緊の課題でした。

長年利用してきた国産クラウドでは、物理層を意識した申請ベースのネットワーク拡張や、物理的な上限による予期せぬサーバー移行作業など保守・運用に煩わしさを感じ始めていました。

国産クラウドの拡張性に限界を感じ、パブリッククラウドの利用も始めました。リソースの限界を意識する必要はなくなったものの、原則、チケット制のサポートシステムのため、タイムリーに問題を解決できないなど不満が蓄積していきました。

国産クラウドのサービス展開は基本的に IaaS中心のため、ストレージ拡張や障害時の切り替えなど大きな負担があり、オンプレミスとあまり変わらない状態でした。

Why Alibaba Cloud


AlibabaCloud ではコンテナやデータベースなど最先端のクラウド技術が利用できる上、アップデートも頻繁で常に最新CPU搭載の仮想マシンも利用可能です。さらに仮想マシンサービスをはじめ業界最高クラスの SLA をシステムの安定性を確保するには非常に重要です。
コンテナやデータベースなど最新のクラウド技術により、さまざまな工程を効率化、保守運用工数も大幅に削減できました。

コンテナサービスとしてContainer Service for Kubernetes (ACK) を導入しました。コンソールからの操作のみでコンテナ配備が可能です。構成ファイルを再利用して、一括で複数のサーバーを構築できます。

フルマネージドのクラウドネイティブデータベース ApsaraDB PolarDB for MySQLへの移行にも成功しました。100TB の大容量に対応した拡張性の高いサービスのため、性能や容量の上限に達するたびに再設計やデータ移行が不要になりました。
また、大容量でありながら、バックアップに関しては、自社構築に比べ、きわめて短時間で完了できるのも大きな特徴です。

豊富な移行サービスが用意されており、仮想マシン向けの ServerMigrationCenter (SMC) やデータベース向けのDatabaseTransmissionService (DTS) などにより、 AlibabaCloud 製品間だけでなく、オンプレミス、外部クラウドからのほぼすべての移行作業を自動化できます。

大手パブリッククラウドでは、コスト抑制のため、長期利用の確約によって大幅な割引を受けるのが一般的です。AlibabaCloud の場合、仮想マシンサービスをはじめ、ほとんどの製品で月単位のサブスクリプションの用意があり、最初からリーズナブルな価格で利用できます。

他社と同様、チケット制のサポートシステムを設けていますが、チャットツールを利用して、気軽に担当営業や技術に相談することも可能です。さらに製品開発への要望も直接あげることもできます。
今回、本番システムの切り替えにあたっては、AlibabaCloud からは営業から技術まで待機するなど、手厚いサポートがありました。また、必要に応じて、一歩踏み込んだアカウント専任技術者の制度も利用できます。
状況に応じ臨機応変なサポートの提供があるため、安心して作業を完了することができました。
AlibabaCloud により、念願だったパブリッククラウドの先進的なクラウド技術を余すことなく活用し、大量のユーザーをかかえる大規模システムの安定稼働を実現できました。
Architecture

進撃の巨人 BraveOrder のシステムは、その役割ごとにBattle, App, Chat, Party, Notify, Tool, GvGと7種のゲームサーバーとリソースサーバーで構成。

リソースの格納・管理には、Object Storage Service (OSS) を採用。静的ホスティング機能を利用し、クライアントへのリソースを配信。さらに、大容量のファイルを、より高速かつ効率的に配信するため、AlibabaCloud CDN を利用。

最大 300 人の同時共闘を実現するBattle サーバーは、ElasticComputeService (ECS) の最新インスタンス上に、ゲーム開発フレームワークを組み込み、独自の冗長構成により負荷を分散。

(※ Battle 以外)
その他 App, Chat, Party, Notify, Tool, GvGの6サーバーには、ContainerService for Kubernetes (ACK) を採用し、Kubernetesベースのコンテナ化。

プレイ情報含め、各種ゲームデータは一旦ApsaraDB PolarDB for MySQLに蓄積。コンテナサービスからはクラスタ作成時の指定だけでLog Serviceへログ連携。さらにLog Service から分析用データベースの AnalyticDB for MySQL へデータ連携。最終的にBIツールのデータ分析基盤として利用。
Alibaba Cloud では、コンテナ ⇨ ログ収集/解析 ⇨ データ分析基盤までの流れは、コンソール画面の操作だけで、ほぼすべてを自動で構成可能 。



Looking Forward

特に Quick BIに関心があります。大量のデータに対し、インタラクティブに分析・検索・レポート出力が可能なツールを利用することで、データ指向の意思決定を加速し、さらに良質なサービスの提供に貢献できるのはないかと期待しています。