スケーリングルールの作成
スケーリングルールでは、ECS インスタンスの追加や削除など、具体的なスケーリング動作を定義します。スケーリングルールを実行した結果、スケーリンググループの ECS インスタンスの数が MinSize 値を下回るか、MaxSize 値を上回ることがあります。その場合、Auto Scaling によって “スケーリンググループのインスタンス数量を MinSize に調整” ルールまたは “スケーリンググループのインスタンス数量を MaxSize に調整” ルールが実行され、追加または削除される ECS インスタンスの数が調整されます。
たとえば、MaxSize が 3、現在インスタンスの数が 2、スケーリングルールが “ECS インスタンスを 3 個追加” であるスケーリンググループを作成したとします。Auto Scaling によって最終的に追加される ECS インスタンスは 1 台だけです (スケーリングルールの値は変更されません)。
また、MinSize が 2、現在インスタンスの数が 3、スケーリングルールが “ECS インスタンスを 5 個削除” であるスケーリンググループを作成したとします。Auto Scaling によって最終的に削除される ECS インスタンスは 1 個だけです (スケーリングルールの値は変更されません)。
説明
入力パラメーターに基づいてスケーリングルールを作成できます。
調整タイプ(Adjusted Type)を [Adjust to Specified Total Capacity] に設定した場合、対応する [Adjusted Value] を 0 以上にする必要があります。
調整タイプ(Adjusted Type)を [Percent Change In Capacity] に設定した場合、Auto Scaling では追加または削除する ECS インスタンスの数を “現在の ECS インスタンス数 (合計容量) * 調整値/100” という式で計算します。計算結果は最も近い整数に丸められます。
スケーリングアクティビティがスケーリンググループに対して実行された後、そのグループはスケーリングルールで指定したクールダウン時間の間だけクールダウンに入ります。スケーリングルールで指定されていない場合は、スケーリンググループのデフォルトのクールダウン時間が適用されます。
1 つのスケーリンググループに作成できるスケーリングルールは、最大 10 個です。
スケーリングルールを作成すると、スケーリングルールの一意の ID (スケーリングルール ARI) が生成されます。これは次の OpenAPI で使用します。
ID を ExecuteScalingRule インターフェイスの ScalingRuleAri パラメーターに設定すると、スケーリングルールを手動で実行できます。
ID を CreateScheduledTask インターフェイスの ScheduledAction パラメーターに設定すると、スケーリングルールの実行スケジュールを設定できます。
ID を CloudMonitor PutAlarmRule インターフェイスの AlarmActions パラメーターに設定すると、パフォーマンス指標に基づいてスケーリングルールを動的に実行できます。
操作手順
- [スケーリングルール] ページで、[スケーリングルールの作成] をクリックします。
ルール名を入力し、パラメーターを設定します。
[作成 スケーリングルール] ダイアログボックスで、[作成 スケーリングルール] をクリックします。これで、このスケーリングルールが [スケーリングルール] ページに表示されます。