このトピックでは、Performance Testing Service (PTS) でのリクエスト帯域幅とレスポンス帯域幅の計算方法について説明します。
計算方法
PTS でリクエスト帯域幅とレスポンス帯域幅を計算するために使用される方法は、Server Load Balancer (SLB) および Elastic Compute Service (ECS) インスタンスで使用される方法とは異なります。
PTS は、リクエストボディのサイズに基づいてリクエスト帯域幅を計算します。
PTS は、レスポンスヘッダーとレスポンスボディの合計サイズに基づいてレスポンス帯域幅を計算します。レスポンスボディのサイズは、Content-Length ヘッダーからも取得できます。
上記のリクエスト帯域幅とレスポンス帯域幅の計算方法に基づいて、PTS パフォーマンステストレポートでは、次のロジックを使用して最終的なレスポンス帯域幅とリクエスト帯域幅を計算します。
単一ロードジェネレーター:
レスポンス帯域幅は、テストプロセス中の平均レスポンス帯域幅です。
リクエスト帯域幅は、テストプロセス中の平均リクエスト帯域幅です。
複数ロードジェネレーター:
レスポンス帯域幅は、すべてのロードジェネレーターの平均レスポンス帯域幅の合計です。
リクエスト帯域幅は、すべてのロードジェネレーターの平均リクエスト帯域幅の合計です。
例
単一ジェネレーターを使用してパフォーマンステストを実施します。テストプロセス中、平均レスポンス帯域幅は 20 KB/s、平均リクエスト帯域幅は 15 KB/s です。
PTS パフォーマンステストレポートのレスポンス帯域幅は 20 KB/s です。
PTS パフォーマンステストレポートのリクエスト帯域幅の値は 15 KB/s です。
ロードジェネレーター A と B を使用してパフォーマンステストを実施します。ロードジェネレーター A の平均レスポンス帯域幅は 20 KB/s、平均リクエスト帯域幅は 15 KB/s です。ロードジェネレーター B の平均レスポンス帯域幅は 30 KB/s、平均リクエスト帯域幅は 25 KB/s です。
PTS パフォーマンステストレポートのレスポンス帯域幅は、ロードジェネレーター A の平均レスポンス帯域幅とロードジェネレーター B の平均レスポンス帯域幅の合計で、20 KB/s + 30 KB/s = 50 KB/s です。
PTS パフォーマンステストレポートのリクエスト帯域幅は、ロードジェネレーター A の平均リクエスト帯域幅とロードジェネレーター B の平均リクエスト帯域幅の合計で、15 KB/s + 25 KB/s = 40 KB/s です。