アプリケーションインスタンスの分離と診断機能は、メモリリークなどのオンラインの問題を効果的にトラブルシューティングし、マイクロサービスシステムの安定性を向上させるのに役立ちます。サービスプロバイダーのインスタンスが異常な場合、Microservices Engine (MSE) Microservices Governance は異常なインスタンスのトラフィックを分離し、Alibaba Cloud Application Real-Time Monitoring Service (ARMS) と連携して、異常なインスタンスに関するオンライン環境情報を記録したメモリ スナップショットを生成します。これにより、後続の問題の分析と診断が容易になります。
前提条件
アプリケーションインスタンスの分離と診断機能を使用する場合は、次の点に注意してください。
この機能は、Dubbo 2.6.x、Dubbo 2.7.x、または Spring Cloud Edgware 以降を使用する Java アプリケーションにのみ適用されます。
Spring Cloud アプリケーションで
spring.cloud.xxxx.discovery.fail-fastがfalseに設定されている場合、システムはアプリケーションがオンラインかオフラインかを判断できません。異常なインスタンスのメモリ スナップショットを作成するには、インスタンスを Application Real-Time Monitoring Service (ARMS) に接続する必要があります。詳細については、「Integration Center」をご参照ください。
手順
MSE コンソール にログインし、上部のナビゲーションバーでリージョンを選択します。
左側のナビゲーションペインで、Microservices Governance > Application Governance を選択します。
Application list ページで、目的のアプリケーションのリソースカードをクリックします。
左側のナビゲーションペインで、Node details をクリックします。表示されるページで、管理する異常なインスタンスを見つけ、Actions 列の Service offline をクリックします。Microservice offline メッセージで、OK をクリックします。異常なインスタンスはマイクロサービスレジストリから削除されます。
異常なインスタンスがマイクロサービスレジストリから削除された後、新しいリクエストがインスタンスに送信されない場合、ARMS が提供するメモリ スナップショット機能を使用して、後続のトラブルシューティングのために異常なインスタンスのメモリ スナップショットを作成できます。
管理する異常なインスタンスを見つけ、Actions 列の To create a memory snapshot をクリックします。Hint メッセージで、OK をクリックします。

ARMS コンソールの [アプリケーションの詳細] ページで、JVM 監視タブの右上隅にある [メモリ スナップショットの作成] をクリックします。[メモリ スナップショットの作成] ダイアログボックスで、[保存] をクリックします。異常なインスタンスのメモリ スナップショットが作成されます。

参照
メモリ スナップショットの作成と表示方法の詳細については、「メモリ スナップショット」をご参照ください。