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Global Accelerator:GA を使用した IPv6 クライアントから IPv4 サービスへのアクセスの高速化

最終更新日:Dec 10, 2025

IPv6 クライアントから IPv4 サービスへのアクセスを高速化する場合、Global Accelerator (GA) インスタンスの高速化 IP アドレスのプロトコルタイプを IPv6 に設定できます。

制限事項

利用シーン

ある企業が IPv4 ネットワークを使用するデータセンターにサービスをデプロイしています。事業の発展に伴い、この企業は IPv6 クライアントにもサービスを提供する必要が出てきました。しかし、現在のサービスシステムを IPv6 リクエストに対応させるための再設定は、複雑で時間がかかります。このようなシナリオでは、Global Accelerator を使用することで、サービスシステムを変更することなく、IPv6 リクエストをサポートできるようになります。GA が IPv6 クライアントからのリクエストを処理すると、リクエストは IPv4 リクエストに変換され、バックエンドの IPv4 サービスにルーティングされます。サービスシステムをクラウドにデプロイしている企業も、Global Accelerator を使用して IPv6 クライアントをサポートできます。

この例では、以下のシナリオを使用します。A 社の本社は米国 (シリコンバレー) リージョンにあります。本社は、米国 (シリコンバレー) リージョン内の自己管理サーバーに IPv4 Web サービスをデプロイしています。中国 (香港) リージョンの全従業員は IPv6 クライアントを使用しています。事業の発展に伴い、中国 (香港) リージョンの従業員は、IPv6 クライアントを使用して米国 (シリコンバレー) リージョンの IPv4 Web サービスにアクセスしたいと考えています。さらに、不安定なインターネット接続によるネットワーク遅延、ネットワークジッター、パケット損失を削減したいと考えています。

Global Accelerator を使用して、中国 (香港) の IPv6 クライアントから米国 (シリコンバレー) のサーバーへのアクセスリクエストを処理できます。クライアントからのトラフィックは、中国 (香港) の最寄りのアクセスポイントを経由し、高速化 IP アドレスを通じて Alibaba Cloud のアクセラレーションネットワークに入ります。その後、サービスは IPv6 ネットワークリクエストを IPv4 リクエストに変換し、スマートルーティングを使用してリクエストをエンドポイントに配信します。

説明

この例では、クライアントとサーバーは異なるリージョンにありますが、Global Accelerator を使用して、同じリージョンにデプロイされたサービスにアクセスするクライアントからの IPv6 リクエストを変換することもできます。

ステップ 1:インスタンスの基本情報の設定

  1. Global Accelerator コンソールにログインします。

  2. インスタンス ページで、[標準従量課金インスタンスの作成] をクリックします。

  3. [基本インスタンス設定] ステップで、次の表に基づいてパラメーターを設定し、[次へ] をクリックします。

    パラメーター

    説明

    GA インスタンス名

    GA インスタンスの名前を入力します。

    インスタンスの課金方法

    [従量課金] はデフォルトで選択されています。

    従量課金の標準 Global Accelerator インスタンスには、インスタンス料金、キャパシティユニット (CU) 料金、データ転送料金が課金されます。

    リソースグループ

    標準 Global Accelerator インスタンスが属するリソースグループを選択します。

    リソースグループは、現在の Alibaba Cloud アカウントで Resource Management に作成されている必要があります。詳細については、「リソースグループの作成」をご参照ください。

ステップ 2:加速エリアの設定

Global Accelerator インスタンスの加速エリアを設定することで、ユーザーのリージョンを指定し、バックエンドサービスへのアクセスを高速化するための帯域幅を割り当てることができます。

[加速エリアの設定] ステップで、加速エリアを設定し、[次へ] をクリックします。

パラメーター

説明

アクセラレーションエリア

アクセス高速化のために、ドロップダウンリストから 1 つ以上のリージョンを選択し、[リストに追加] をクリックします。

この Topic では、[アジアパシフィック] エリアの [中国 (香港)] リージョンが選択されています。

説明

加速エリアに中国本土のリージョンが含まれ、サービストラフィックが HTTP または HTTPS を使用する場合、サービスドメイン名に対して ICP (Internet Content Provider) 登録を申請する必要があります。詳細については、「ドメイン名管理」をご参照ください。

帯域幅の割り当て

最大帯域幅

加速リージョンの最大帯域幅を指定します。各加速リージョンは 2 ~ 10,000 Mbit/s の帯域幅範囲をサポートします。

最大帯域幅は帯域幅のスロットリングに使用されます。データ転送料金は CDT によって管理されます。

この例では、デフォルト値の [200] Mbit/s を使用します。

重要

最大帯域幅に小さい値を指定すると、スロットリングが発生してパケットがドロップされる可能性があります。必要に応じて最大帯域幅を指定してください。

IP プロトコル

Global Accelerator への接続に使用される IP バージョンを選択します。

このトピックでは、 [IPv6] を選択します。

ISP 回線タイプ

Global Accelerator インスタンスの ISP 回線タイプを選択します。

このトピックでは、[BGP(マルチ ISP)] を選択します。

ステップ 3:リスナーの設定

リスナーは接続リクエストをリッスンし、指定したポートとプロトコルに基づいてリクエストをエンドポイントに分散します。各リスナーはエンドポイントグループに関連付けられます。ネットワークトラフィックを分散させたいリージョンを指定することで、エンドポイントグループをリスナーに関連付けることができます。エンドポイントグループをリスナーに関連付けると、ネットワークトラフィックはエンドポイントグループ内の最適なエンドポイントに分散されます。

リスナーの設定 ステップで、リスナーを設定し、[次へ] をクリックします。

次の表では、このトピックに関連するパラメーターのみを説明します。その他のパラメーターについては、デフォルト値を使用してください。詳細については、「インテリジェントルーティングリスナーを追加および管理する」をご参照ください。

パラメーター

説明

リスナー名

リスナーの名前を入力します。

ルーティングタイプ

ルーティングタイプを選択します。

この例では、[インテリジェントルーティング] が選択されています。

プロトコル

リスナーのプロトコルを選択します。

この例では、[HTTP] を選択します。

ポート

リクエストを受信してエンドポイントに転送するために使用されるリスナーポートを指定します。ポート番号の有効値は 1 ~ 65499 です。

この例では、ポート [80] が使用されます。

クライアントアフィニティ

クライアントアフィニティを有効にするかどうかを指定します。クライアントアフィニティを有効にすると、クライアントがステートフルアプリケーションに接続する際に、同じクライアントからのリクエストが同じエンドポイントに転送されます。

この例では、[送信元 IP] が選択されています。

カスタム HTTP ヘッダー

追加する HTTP ヘッダーを選択します。

この例では、デフォルト設定が使用されます。

カスタム HTTP ヘッダーの表示

  • GA-ID を使用して GA インスタンスの ID を取得します。

  • GA-AP を使用して GA インスタンスの加速リージョンに関する情報を取得します。

  • GA-X-Forwarded-Proto を使用して GA インスタンスのリスナープロトコルを取得します。

  • GA-X-Forwarded-Port を使用して GA インスタンスのリスナーポートを取得します。

  • X-Real-IP を使用してクライアントのリアル IP アドレスを取得します。

ステップ 4:エンドポイントグループとエンドポイントの設定

  1. エンドポイントグループの設定 ステップで、エンドポイントグループを設定し、エンドポイントグループにエンドポイントを追加して、[次へ] をクリックします。

    このトピックでは、主要な設定項目のみを説明します。詳細については、「スマートルーティングリスナーのエンドポイントグループの追加と管理」をご参照ください。

    パラメーター

    説明

    リージョン

    エンドポイントグループがデプロイされているリージョンを選択します。

    この Topic では、[US (Silicon Valley)] が選択されています。

    エンドポイント設定

    クライアントリクエストはエンドポイントにルーティングされます。エンドポイントを追加するには、次のパラメーターを設定します:

    • バックエンドサービスタイプ: [カスタムパブリック IP アドレス]を選択します。

    • バックエンドサービス:IPv4 Web サービスのパブリック IP アドレスを入力します。

    • 重み:エンドポイントの重みを入力します。有効な値は 0~255 です。Global Accelerator は、設定された重みに基づいてネットワークトラフィックをエンドポイントに分散します。この Topic では、デフォルト値 [255] が使用されます。

    警告

    Global Accelerator は、エンドポイントの重みが 0 に設定されている場合、そのエンドポイントへのトラフィックの分散を停止します。注意して操作してください。

    クライアント IP の保持

    デフォルトでは、クライアント IP アドレスの維持が有効になっています。この機能により、バックエンドサーバーでクライアントの IP アドレスを表示できます。HTTP リスナーは、X-Forwarded-For HTTP ヘッダーからクライアントの IP アドレスを取得できます。詳細については、「クライアント IP アドレスの維持」をご参照ください。

    バックエンドサービスプロトコル

    バックエンドサーバーが使用するプロトコルを選択します。

    デフォルトの設定は HTTP です。

    ポートマッピング

    リスナーポートとエンドポイントがサービスを提供するポートが異なる場合は、このパラメーターを設定する必要があります。

    • リスナーポート:リスナーポートを入力します。

    • エンドポイントポート:エンドポイントがサービスを提供するポートを入力します。

    リスナーポートとエンドポイントがサービスを提供するために使用するポートが同じである場合、ポートマッピングを追加する必要はありません。Global Accelerator は、アクセスリクエストをエンドポイントのリスナーポートに自動的に転送します。

    このトピックでは、ポートマッピングは不要です。

    トラフィック配分率

    エンドポイントグループのトラフィック分散比率を指定します。

    有効値は 0 ~ 100 です。

    このトピックでは、デフォルト値 [100]% を使用します。

    ヘルスチェック

    ヘルスチェック機能を有効にするかどうかを指定します。

    この機能を有効にすると、ヘルスチェックを使用してエンドポイントのステータスを確認できます。ヘルスチェックの詳細については、「ヘルスチェックの有効化と管理」をご参照ください。

    このトピックでは、デフォルトで無効になっています。

  2. [設定の確認] ウィザードページで、情報を確認し、[送信] をクリックします。

    説明

    GA インスタンスの作成には 3 ~ 5 分かかります。

ステップ 5:DNS 設定

バックエンドの IPv4 サービスへのリクエストを Global Accelerator に転送して高速化を有効にするには、DNS 名前解決を設定する必要があります。次のいずれかの方法を選択できます:

  • 高速化ドメイン名を Global Accelerator インスタンスによって割り当てられた CNAME にマッピングする CNAME レコードを追加します。

  • 高速化ドメイン名を Global Accelerator インスタンスによって割り当てられた高速化 IPv6 アドレスに向ける AAAA レコードを追加します。

  1. ドメイン名解決」ページで対象のカスタムドメイン名を見つけ、[操作] 列の [解決設定] をクリックします。

    説明

    Alibaba Cloud で登録されていないドメイン名の場合、解決設定を構成する前に、まず Cloud DNS コンソールでドメイン名を追加する必要があります。

  2. DNS 設定ページで、[レコードの追加] をクリックし、レコードを設定してから、[OK] をクリックします。

    CNAME レコードの追加

    パラメーター

    説明

    レコードタイプ

    [CNAME] を選択します。

    CNAME レコードは、ドメイン名を別のドメイン名にマッピングするために使用されます。

    ホスト名

    高速化ドメイン名のプレフィックスを入力します。

    • 高速化ドメイン名が www.aliyun.com の場合、ホストレコードは www です。

    • 高速化ドメイン名が aliyun.com の場合、ホストレコードは @ です。

    • 高速化ドメイン名が *.aliyun.com の場合、ホストレコードは * です。

    • 高速化ドメイン名が mail.aliyun.com の場合、ホストレコードは mail です。

    DNS リクエストソース

    デフォルト設定を維持します。

    TTL

    DNS サーバー上の DNS レコードのキャッシュ時間を示します。値が小さいほど、変更されたレコードが各リージョンで早く有効になります。

    このトピックでは、デフォルト値の 10 分を使用します。

    レコード値

    Global Accelerator によって割り当てられた CNAME を入力します。

    Global Accelerator インスタンスによって割り当てられた CNAME ドメイン名を [インスタンス] ページで表示できます。

    AAAA レコードの追加

    パラメーター

    説明

    レコードタイプ

    [AAAA] を選択します。

    AAAA レコードは、ドメイン名を IPv6 アドレスにマッピングするために使用されます。

    ホスト名

    高速化ドメイン名のプレフィックスを入力します。

    • 高速化ドメイン名が www.aliyun.com の場合、ホストレコードは www です。

    • 高速化ドメイン名が aliyun.com の場合、ホストレコードは @ です。

    • 高速化ドメイン名が *.aliyun.com の場合、ホストレコードは * です。

    • 高速化ドメイン名が mail.aliyun.com の場合、ホストレコードは mail です。

    DNS リクエストソース

    デフォルト設定を維持します。

    TTL

    DNS サーバー上の DNS レコードのキャッシュ時間を示します。値が小さいほど、変更されたレコードがグローバルで早く有効になります。

    このトピックでは、デフォルト値の 10 分を使用します。

    レコード値

    Global Accelerator によって割り当てられた高速化 IPv6 アドレスを入力します。

ステップ 6:ネットワーク接続のテスト

この例では、CNAME レコードが設定され、テストには Alibaba Cloud Linux 3 オペレーティングシステムが使用されます。テストを実行するために使用するコマンドは、オペレーティングシステムによって異なる場合があります。詳細については、ご利用のオペレーティングシステムのユーザーガイドをご参照ください。

  1. 加速リージョン内の IPv6 クライアントの CLI を開きます。この例では、加速リージョンは中国 (香港) です。

  2. 次のコマンドを実行して、CNAME レコードが有効になっているかどうかを確認します:

    ping -6 <高速化ドメイン名>

    結果が Global Accelerator インスタンスによって割り当てられた高速化 IPv6 アドレスと同じであれば、CNAME レコードは有効です。Verification test.png

  3. 次のコマンドを実行して、IPv6 クライアントが期待どおりに IPv4 サービスにアクセスできるかどうかを確認します:

    curl -6 -g http://[<GA によって割り当てられた高速化 IP アドレス>]

    テスト結果は、IPv6 クライアントが米国 (シリコンバレー) リージョンの IPv4 サービスに正常にアクセスできることを示しています。访问测试.png