コンテナーインテリジェントサービス(コンテナーコンピューティングサービス (ACS))は、ポッド、サービス、および Ingress を 1 クリックで診断し、原因の特定に役立つクラスタ診断機能を提供します。このトピックでは、Alibaba Cloud コンテナーコンピューティングサービス (ACS) クラスタでクラスタ診断機能を使用する方法について説明します。
クラスタ診断の概要
コンテナーインテリジェントサービスは、次の診断項目を提供します。
診断項目 | 説明 |
ポッドの起動失敗やポッドの頻繁な再起動など、ポッドの状態に関する問題を診断します。 | |
サービス構成、リソースクォータ、異常イベントなど、サービスの問題を診断します。 | |
トラフィックルーティング構成における Ingress 関連の問題を診断します。 |
診断の構成
クラスタ診断機能を使用すると、システムはクラスタ内の各ノードでデータ収集プログラムを実行し、診断結果を収集します。このプログラムは、システムバージョン、負荷、コンテナーコンポーネントの状態、およびシステムログの主要なエラーメッセージなどの情報を収集します。ビジネス情報や機密データは収集しません。
ポッド、サービス、および Ingress 診断の構成手順は似ています。次のセクションでは、ポッド診断を例として、診断機能の構成方法を示します。
ACS コンソール にログインします。左側のナビゲーションウィンドウで、[クラスタ] をクリックします。
[クラスタ] ページで、管理するクラスタの名前をクリックします。左側のナビゲーションウィンドウで、
を選択し、画面の指示に従って認証を完了します。[診断] ページで、[ポッド診断] をクリックします。
[ポッド診断] ページで、[診断] をクリックします。
[ポッドの選択] パネルで、[名前空間] と [ポッド] を指定し、警告を読んで [了解しました] を選択し、[診断の作成] をクリックします。
説明診断の進行状況はページで確認できます。診断が完了すると、ページに診断結果と診断項目が表示されます。原因を確認し、問題を修正できます。
診断結果の表示
[ポッド診断] ページで、リストにある診断レポートの [操作] 列の [診断の詳細] をクリックすると、詳細ページで診断結果を表示できます。
診断項目は、クラスタ構成によって異なる場合があります。診断ページの実際の診断項目が優先されます。
診断項目 | フラグ | 説明 |
ポッド診断 |
| ポッド診断は、[ポッド] と [clustercomponent] 診断項目で構成されます。システムは、ポッドの状態とクラスタコンポーネントの状態に基づいてポッドの異常をチェックします。診断の詳細ページでは、ポッドの診断結果、修復の提案、および診断項目を表示できます。 診断項目の右側にある 異常または警告フラグが付いた診断項目は、[トラブルシューティング] タブに表示されます。 診断項目に異常フラグが表示されている場合は、[状態] 列の [詳細] にポインターを合わせると、問題の詳細を表示できます。 |
サービス診断 | サービス診断は、[サービス] と [resourcequotas] 診断項目で構成されます。これらの診断項目は、Classic Load Balancer (CLB) インスタンスの課金方法、証明書、クォータ、および異常イベントに基づいてサービスの異常を特定するのに役立ちます。 診断項目の右側にある 異常または警告フラグが付いた診断項目は、[トラブルシューティング] タブに表示されます。 診断項目に異常フラグが表示されている場合は、[状態] 列の [詳細] にポインターを合わせると、問題の詳細を表示できます。 | |
Ingress 診断 | Ingress 診断は、[ingress]、[アドオン]、および [SLB] 診断項目で構成されます。これらの診断項目は、Ingress、Ingress プラグイン、および Server Load Balancer (SLB) インスタンスの状態に基づいて Ingress の異常を特定するのに役立ちます。 診断項目の右側にある 異常または警告フラグが付いた診断項目は、[トラブルシューティング] タブに表示されます。 診断項目に異常フラグが表示されている場合は、[状態] 列の [詳細] にポインターを合わせると、問題の詳細を表示できます。 |