Service Mesh (ASM) インスタンスのコントロールプレーンをアップグレードした後、ASM インスタンス上の Istio 対応アプリケーションのサイドカープロキシもアップグレードする必要があります。このトピックでは、サイドカープロキシの自動挿入と手動挿入を使用して、サイドカープロキシをアップグレードする方法について説明します。
前提条件
kubectl を使用して Container Service for Kubernetes (ACK) クラスタに接続済みであること。詳細については、「クラスタの kubeconfig ファイルを取得し、kubectl を使用してクラスタに接続する」をご参照ください。
背景情報
サイドカープロキシはデータプレーンにデプロイされます。 サイドカープロキシをアップグレードする場合は、ASM インスタンスではなく、データプレーンの kubeconfig ファイルを更新する必要があります。 そのため、ASM コンソールではなく、ACK コンソールから kubeconfig ファイルを取得する必要があります。
サイドカープロキシの自動挿入
サイドカープロキシの自動挿入が有効になっている場合は、ワークロードを再デプロイできます。 新しいサイドカープロキシが自動的に挿入されます。
ACK コンソール にログインします。左側のナビゲーションペインで、[クラスタ] をクリックします。
[クラスタ] ページで、管理するクラスタを見つけ、その名前をクリックします。左側のペインで、 を選択します。
[デプロイメント] ページで、次の操作を実行してワークロードを再デプロイします。
シナリオ
手順
単一ワークロード
[アクション] 列で、再デプロイするワークロードを見つけ、 を選択します。表示される [再デプロイ] メッセージで、[確認] をクリックします。
複数ワークロード
[名前] 列で複数のワークロードを選択し、ページの下部にある [一括再デプロイ] をクリックします。表示される [確認] メッセージで、[OK] をクリックします。
サイドカープロキシの手動挿入
サイドカープロキシの自動挿入が無効になっている場合は、次のコマンドを実行してサイドカープロキシをアップグレードします。
デプロイメント YAML ファイルを作成し、kubectl apply コマンドを実行します。
kubectl apply -f <(istioctl kube-inject -f <サイドカープロキシ設定が挿入されていない生のアプリケーション YAML ファイル>)