このトピックでは、移行評価サービスを使用して増分 DDL 評価を実行する方法について説明します。
背景
移行評価サービスを使用して、ApsaraDB for OceanBase での一連の連続 DDL 文の構文互換性を評価できます。増分 DDL 評価とオンライン/オフライン評価の違いは次のとおりです。
オンライン/オフライン評価では、DDL 文は互いに独立しています。
増分 DDL 評価では、DDL 文間の関連性を考慮して構文互換性が評価されます。
たとえば、次の 3 つの DDL 文は、オンライン/オフライン評価では互換性があると見なされます。ただし、増分 DDL 評価では、これらの文は互換性がないと見なされます。これは、テーブル B の a_id フィールドがテーブル A の id フィールドを参照する外部キーであるためです。つまり、B.a_id の INT 値を VARCHAR(10) 値に変換することはできません。
CREATE TABLE A (
id INT PRIMARY KEY,
name VARCHAR(50)
);
CREATE TABLE B (
id INT PRIMARY KEY,
a_id INT,
value VARCHAR(50),
FOREIGN KEY (a_id) REFERENCES A(id)
);
ALTER TABLE B MODIFY COLUMN a_id VARCHAR(10);手順
ApsaraDB for OceanBase コンソール にログインします。
左側のナビゲーションウィンドウで、[移行評価] > [互換性評価] を選択します。
[評価タスク] ページの右上隅にある [増分 DDL 評価] をクリックします。
[増分 DDL 評価] ダイアログボックスで、次のパラメーターを構成します。
パラメーター
説明
ソースデータベースの種類
ドロップダウンリストからソースデータベースの種類を選択します。現在、MySQL データベースのみがサポートされています。
ソースデータベースのバージョン
ドロップダウンリストからソースデータベースのバージョンを選択します。現在、MySQL データベース 5.6、5.7、8.0、および 8.0.13 がサポートされています。
ターゲットデータベースの種類
ドロップダウンリストからターゲットデータベースの種類を選択します。現在、ApsaraDB for OceanBase (OBMySQL) の MySQL テナントのみがサポートされています。
ターゲットデータベースのバージョン
ドロップダウンリストからターゲットデータベースのバージョンを選択します。
DDLコンテンツ
評価する DDL 文を入力します。
説明DDL 文で変更されるテーブルが既存のテーブルの場合、そのスキーマ情報を提供する必要があります。そうでない場合、テーブルが存在しないというプロンプトが表示されます。
構成後、[評価を送信] をクリックします。
[増分 DDL 評価] ダイアログボックスで、[評価結果] セクションと [評価の詳細] セクションの情報を確認します。
「評価の詳細」セクションには、互換性のない DDL 文について、互換性がない理由が示されます。