このトピックでは、リアルタイムストリーミング(RTS)経由でストリームのアップストリーミングを実装する方法について説明します。
概要
ネットワーク状態が悪い場合のストリームのアップストリーミングのパフォーマンスを向上させるために、Push SDK は、従来のリアルタイムメッセージングプロトコル(RTMP)経由でのストリームのアップストリーミングに加えて、リアルタイムコミュニケーション(RTC)に基づく RTS 経由でのストリームのアップストリーミングをサポートしています。 2 つのストリームのアップストリーミング方法の比較については、「RTS と標準ストリーミングの違い」をご参照ください。 RTS ストリームの再生には、RTMP、Flash Video(FLV)、または HTTP ライブストリーミングプロトコル(HLS)を使用できます。 また、ApsaraVideo Real-Time Communication(ARTC)プロトコルを使用して、RTS ベースの再生を実装することもできます。
RTS の課金方法は、標準ストリーミングとは異なります。 詳細については、「RTS の課金」をご参照ください。
前提条件
ドメイン名の追加、ドメイン名に対する CNAME レコードの設定、ドメイン名の関連付けなど、必要な操作は ApsaraVideo Live コンソールまたは ApsaraVideo Live API を使用して完了しています。 詳細については、「ApsaraVideo Live を使い始める」をご参照ください。
制限事項
RTS 経由のストリームのアップストリーミングに関する以下の制限事項に注意してください。
モノラル音声のみがサポートされています。
音声エンコーディングでは、低複雑度(LC)のみがサポートされています。
音声サンプリングレートは 48 kHz である必要があります。
ネットワーク状態が悪い場合の自動画像アップストリーミングはサポートされていません。
音声のみおよびビデオのみのストリームのアップストリーミングはサポートされていません。
実装
RTS 機能を有効にします。 詳細については、「RTS の有効化」をご参照ください。
アップストリーミング URL を生成します。 詳細については、「アップストリーミング URL とストリーミング URL の生成」をご参照ください。
Push SDK で
artc://で始まるアップストリーミング URL を指定して、ストリームをアップストリーミングします。サンプルコード:
mAlivcLivePusher.startPush(mPushUrl); // ストリームのアップストリーミングを開始