このトピックでは、ST_VoronoiLines関数について説明します。 この関数は、ジオメトリオブジェクトの頂点を使用して2次元のボロノイ図を計算し、ボロノイ図のセル間の境界をMultiLineStringオブジェクトとして返します。
構文
ジオメトリST_VoronoiLines (ジオメトリg1、フロート公差、ジオメトリextend_to);
パラメーター
パラメーター | 説明 |
g1 | 指定するジオメトリオブジェクト。 |
公差 | 公差。 デフォルト値: 0.0 ジオメトリオブジェクトの2つの頂点間の距離が公差パラメータの値より小さい場合、2つの頂点は一致します。 許容値パラメーターにゼロ以外の値を指定して、アルゴリズムの堅牢性を高めることができます。 |
extend_to | 拡張エンベロープ。 デフォルト値:null このパラメーターをnullに設定した場合、デフォルトのエンベロープは境界ボックスで、ジオメトリオブジェクトの各方向に約50% 拡張されます。 このパラメーターを指定すると、拡張エンベロープが既定のエンベロープよりも小さい場合を除き、拡張エンベロープをカバーするようにVoronoiダイアグラムが拡張されます。 |
説明
- 指定されたジオメトリオブジェクトがNULLの場合、ST_VoronoiLines関数はNULLを返します。
- 指定されたジオメトリオブジェクトに頂点が1つしか含まれていない場合、ST_VoronoiLines関数は空のGeometryCollectionオブジェクトを返します。
- extend_toパラメーターで指定された拡張エンベロープの領域がゼロの場合、ST_VoronoiLines関数は空のGeometryCollectionオブジェクトを返します。
例
デフォルトのパラメーター設定を使用してジオメトリオブジェクトを処理します。
SELECT ST_VoronoiLines(g),g
(ST_Buffer('LINESTRING(0 0,3 3)'::geometry,1,'join=mitre endcap=square') をgとして選択) からt;
