IP アドレスの他に、カスタム ID をマシングループの識別子として使用することもできます。

マシングループの識別子としてカスタム ID を使用する利点について、シナリオで説明します。

  • VPC などのカスタムネットワークでは、サーバー間で IP アドレスの競合が発生する可能性があります。 その結果、Log Service は Logtail を管理できません。 このような場合には、カスタム ID をサーバーに追加すれば IP アドレスの競合を防ぐことができます。
  • 複数のサーバーにカスタム ID を設定すれば、マシングループのエラスティックスケーリングを実現できます。 具体的には、Log Service がサーバーを自動的に識別してマシングループに追加できるように、同じカスタム ID を新しいサーバーに追加できます。

手順

  1. サーバーにカスタム ID を設定します。
    • Linux の Logtail の場合:

      /etc/ilogtail/user_defined_id ファイルを使ってカスタム ID を設定します。

      以下に例を示します。

      #cat /etc/ilogtail/user_defined_id

      このファイルに userdefined を入力します。

    • Windows の Logtail の場合:

      C:\LogtailData\user_defined_id ファイルを使用してユーザ定義の ID を設定します。

      以下に例を示します。

      C:\LogtailData>more user_defined_id
      userdefined_windows
    • Linux サーバーと Windows サーバーを同じマシン グループに追加することはできません。 したがって、Linux サーバーと Windows サーバー用に異なるカスタム ID を設定する必要があります。
    • サーバーに対して複数のカスタム文字が設定されている場合は、改行を使用して分離する必要があります。
    • /etc/ilogtail/ または C:\LogtailData ディレクトリあるいは /etc/ilogtail/user_defined_id または C:\LogtailData\user_defined_id ファイルが存在しない場合は手動で作成してください。
  2. マシングループを作成します。
    1. 左側のナビゲーションウィンドウで、[Logtail マシングループ] をクリックします。
    2. マシングループ ページで、右上隅の [マシングループの作成] をクリックします。
    3. マシングループ構成を設定します。
      • Name:名前を入力します。

        名前の長さは 2 ~ 128 文字で、英字、数字、漢字、ハイフン ( - )、および下線(_)を含めることができます。 プロジェクト名の先頭と末尾は、小文字または数字にする必要があります。

        マシングループの名前は、一度設定すると変更できないため、注意して設定を行ってください。
      • IdentificationCustom ID を選択します。
      • (オプション) Topic:トピックを入力します。 マシン グループのトピックの詳細については、「ログトピックの設定」をご参照ください。
      • Custom ID:ステップ 1 で取得したカスタム ID を入力します。
    4. [Identification] をクリックします。
      カスタム ID を新しいサーバーに追加するだけで、サーバー グループをスケール アウトできます。
  3. マシングループのハートビートステータスを確認します。
    マシングループ ページで目的とするマシンを検索し、[操作] 列の [ステータス] をクリックします。 次に、同じカスタム ID とそのハートビート情報を使用して、すべてのサーバーを含む一覧を表示できます。

カスタム ID の無効化

サーバー IP アドレスをマシン グループ識別子として使用する場合は、user_defined_id ファイルを削除します。 インデックス設定は 1 分以内に有効になります。

  • Linux の場合:
    rm -f /etc/ilogtail/user_defined_id
  • Windows の場合:
    del C:\LogtailData\user_defined_id

有効期間

デフォルトでは、user_defined_id ファイルの追加、削除、および変更は 1 分以内に有効になります。

この設定をすぐに有効にする場合は、次のコマンドを実行して Logtail を再起動します。
  • Linux の場合:
    /etc/init.d/ilogtaild stop
    /etc/init.d/ilogtaild start
  • Windows の場合:

    [コントロールパネル] > [管理ツール] > [サービス]. 次に LogtailWorker サービスをクリックして、ショートカットメニューから [再起動] を選択します。

システムは複数のモジュールで構成され、各モジュールには複数のサーバーを含めることができます。 たとえば、一般的な Web サイトには、HTTP リクエスト処理モジュール、キャッシュモジュール、ロジック処理モジュール、およびストレージモジュールがあります。 各モジュールは個別に展開できます。 したがって、Log Service は新しいサーバーからリアルタイムでログを収集できるようにしなければなりません。

  1. カスタム ID を作成します。

    Logtail クライアントをインストールした後、カスタム ID をマシン グループ識別子として使用します。 この例で使用する 4 つの識別子 (4 つのモジュールを示す) です。 http_module、cache_module、logic_module、および store_module

  2. マシングループを作成します。

    マシングループの実際のカスタム ID に対して [identification] を設定します。 次の図では、例として http_module マシングループを使用しています。

  3. [マシングループステータス] ダイアログボックスで、同じ ID とハートビート情報を使用しているすべてのサーバーが含まれる一覧を表示します。
  4. サーバーがマシングループに追加されている場合は、カスタム ID を 10.1.1.3 サーバーに追加します。 その後、[マシングループステータス] ダイアログボックスに新しいサーバーが表示されます。