このトピックでは、Intelligent Media Services (IMS) が提供する MediaWeaver の広告挿入機能について紹介します。
機能紹介
MediaWeaver の広告挿入は、パーソナライズされた広告をライブおよびビデオオンデマンド (VOD) コンテンツにスティッチするサーバー側の広告挿入サービスです。この機能を使用するには、広告配信サーバー (ADS) とメディアソースを準備する必要があります。詳細については、「サポートされているプロトコル」をご参照ください。
概念
サーバーサイド広告挿入
サーバー側で、メディアソース内の広告マーカーに基づいて広告をフェッチし、メディアコンテンツに挿入できるようにする技術です。
広告マーカー
動画に広告を挿入するタイミングと期間を指定するタグです。広告は、広告マーカーに従ってフェッチされます。
広告配信サーバー (ADS)
特定の視聴者に配信する広告を決定する広告サーバーです。 ADS は、広告フェッチのために MediaWeaver に広告 URL を返します。
パーソナライズ広告
同じ動画コンテンツを視聴している場合でも、ユーザーごとに異なる広告を表示できる機能です。
Slate 広告
広告のブレークが広告の差し替えで埋められない場合に再生される広告です。
仕組み
次の図は、MediaWeaver が動画コンテンツに広告をスティッチする方法を説明しています。
プレーヤーまたはコンテンツ配信ネットワーク (CDN) が MediaWeaver に動画コンテンツのリクエストを送信します。リクエストには、視聴者に関する情報を含むパラメーターが含まれている場合があります。
MediaWeaver は、ソースから動画コンテンツのマニフェストを取得します。マニフェストには広告マーカーが含まれています。
MediaWeaver は、広告マーカーに基づいて ADS にリクエストを送信します。最初の再生リクエストに視聴者パラメーターが含まれている場合、それらは処理され、ADS へのリクエストに書き込まれます。 ADS は視聴者情報に基づいて広告を選択し、パーソナライズ広告への URL を VAST または VMAP 応答で MediaWeaver に返します。
MediaWeaver は広告をフェッチし、プロトコル、解像度、ビットレートなど、元の動画コンテンツのエンコーディング特性と一致するようにトランスコードします。
MediaWeaver は、ADS から返された広告 URL を含めるように動画コンテンツのマニフェストを操作します。
MediaWeaver は、リクエスト元の CDN またはプレーヤーに広告 URL を含むマニフェストを返します。
参照
広告挿入の使用方法については、「広告挿入の使用を開始する」をご参照ください。