このトピックでは、Blackhole コネクタの使用方法について説明します。
背景情報
Blackhole コネクタはデプロイのデバッグに使用され、すべての入力データレコードを受信できます。 別のコネクタタイプを使用するシンクテーブルを作成するときにエラーが返された場合、システムエラーが原因であるか、シンクテーブルの WITH 句のパラメータの無効な構成が原因であるかを判断できない場合は、connector パラメータの値を blackhole に変更し、[検証] タブの右上隅にあるをクリックします。 エラーが返されない場合は、システムは正常です。 WITH 句のパラメータの構成を確認する必要があります。
Blackhole コネクタは、次のデバッグシナリオで使用できます。
デプロイが RUNNING 状態のときにパフォーマンス消費が発生するかどうかを確認します。 これは、テーブルにデータを挿入するときのパフォーマンス消費への影響を軽減するのに役立ちます。
ユーザー定義関数(UDF)の出力データが有効かどうかを確認します。 Blackhole コネクタを使用して、UDF の出力データを表示できます。 Blackhole コネクタを使用する場合、物理テーブルを使用して UDF の出力データが有効かどうかを確認する必要はありません。
次の表に、Blackhole コネクタでサポートされている機能を示します。
項目 | 説明 |
テーブルタイプ | シンクテーブル |
実行モード | バッチモードとストリーミングモード |
データ形式 | 該当なし |
メトリック | 該当なし |
API タイプ | SQL API |
シンクテーブルでのデータの更新または削除 | サポートされています |
制限事項
Ververica Runtime(VVR)2.0.0 以降を使用する Apache Flink 用 Realtime Compute のみ、Blackhole コネクタをサポートしています。
構文
CREATE TABLE blackhole_sink(
name VARCHAR,
score BIGINT
) WITH (
'connector' = 'blackhole'
);
既存のテーブルの定義に基づいて、LIKE
句を使用して Blackhole シンクテーブルを作成することもできます。 ステートメントの例:
CREATE TABLE blackhole_sink WITH ('connector' = 'blackhole')
LIKE table_source (EXCLUDING ALL);
WITH 句のパラメータ
パラメータ | 説明 | データ型 | 必須 | デフォルト値 | 備考 |
connector | シンクテーブルのタイプ。 | STRING | はい | デフォルト値なし | 値を |
サンプルコード
CREATE TEMPORARY TABLE table_source(
name VARCHAR,
score BIGINT
) WITH (
...
);
CREATE TEMPORARY TABLE blackhole_sink(
name VARCHAR,
score BIGINT
) WITH (
'connector' = 'blackhole'
);
INSERT INTO blackhole_sink SELECT * from table_source;