Windows インスタンス作成時、データディスクを選択した場合、使用にあたってデータディスクのパーテショニングと初期化が必要です。
ここでは、新しいデータディスクを使用した 1 つのパーテションを持つデータディスクの作成方法および、ファイルシステムのマウント方法を解説します。 ビジネスニーズに応じて、複数のパーテションも設定できます。 この内容は、2 TiB 以下のデータディスクにのみ適用できます。 2 TiB を超えるデータディスクの場合は、「2 TiB を超えるデータディスクのパーテショニングおよび初期化」をご参照ください。
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ディスクパーテショニングおよび初期化はリスクの高い操作です。 操作の際はご注意ください。 ここでは、空のデータディスクの扱い方を説明します。 データディスクにデータがある場合、データ損失を避けるために、データディスクのスナップショットの作成を行います。
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ECS インスタンスでは、データディスクのパーテショニングのみサポートしており、 システムディスクのパーティショニングは サポートしていません。 サードパーティツールを使用して強制的にシステムディスクのパーテショニングをする場合、システムのクラッシュやデータ損失などの予期せぬリスクが発生する可能性があります。
前提条件
個別に購入したデータディスクでは、パーテショニングおよび初期化の前に、インスタンスへデータディスクを接続する必要があります。
インスタンスとともに購入したデータディスクは、インスタンスへ接続せずにパーテショニングおよび初期化が可能です。
手順
この例では、64 ビットの Windows Server 2012 R2 で 20 GiB のデータディスクのパーテショニングおよび初期化方法を解説します。
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Windows Server デスクトップで、[スタート] ボタンを右クリックし、[ディスク管理] を選択します。
オフラインとなっている未初期化のデータディスク (Disk 2) が表示されます。
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Disk 2 周辺の空白領域を右クリックし、コンテキストメニューで [オンライン] を選択します。
オンラインになった後、Disk 2 のステータスは "Not Initialized" と表示されます。
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Disk 2 周辺の空白領域を右クリックし、コンテキストメニューで [ディスクの初期化] をクリックします。
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[ディスクの初期化] ダイアログボックスで、[Disk 2] およびパーテショニング方法を選択します。
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MBR は最も一般的なパーテショニング方法です。 しかし、この方法は 2 TB より大きいデータディスクをサポートしておらず、最大 4 つのプライマリパーテションに分割できます。 データディスクを 5 つ以上のパーテションに分割したい場合、拡張パーティションとしてプライマリパーテションを設定し、その中に論理パーテションを作成する必要があります。
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GPT は新しいパーテショニング方法で、以前のバージョンの Windows では認識されません。 GPT パーテショニングされたデータディスクのサイズは、オペレーティングシステムおよびファイルシステムにより決定されます。 Windows オペレーティングシステムでは、GPT は最大 128 個のプライマリパーテションをサポートしています。
この例では、MBR パーテショニング方法を選択し、[OK] をクリックします。
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[ディスク管理] ウィンドウで、Disk 2 の [未割り当て] エリアで右クリックし、[新しいシンプルボリューム] を選択します。
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[新しいシンプルボリューム] ウィザードで、以下の手順に従います。
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[次へ] をクリックします。
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ボリュームサイズの指定: 作成するシンプルボリュームのサイズを指定します。 1 つのプライマリパーテションのみが必要な場合、デフォルト値を使用し、[次へ] をクリックします。
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ドライブ文字またはドライブパスの割り当て: ドライブ文字を選択します (この例では、"F")。 [次へ] をクリックします。
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パーテションの初期化: 初期化設定 (ファイルシステム、単位サイズの割り当ておよびボリュームラベル) を選択し、[クイック初期化] および [ファイルとフォルダーの圧縮] を有効化するかどうか確認します。 デフォルト値を使用し、[次へ] をクリックします。
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新しいシンプルボリュームを作成します。 ウィザードの下に情報が表示されたとき、新しいシンプルボリュームが作成されます。 [完了] をクリックし、[新しいシンプルボリュームウィザード] を閉じます。
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パーティションの初期化が完了すると、 [ディスク管理] の Disk 2 のステータスは、以下の図のように示されます。

[この PC] で、[新しいボリューム (F:)] という名称の新しいドライブが参照できます。 これで、データディスクの使用準備は完了です。