t5 標準インスタンスは、軽量 Web サーバー、開発環境、テスト環境および中小規模データベースといった、通常は高い CPU パフォーマンスを必要としないものの、時折必要になるシナリオに理想的です。

インスタンスにわずかにクレジットが発生した場合、15 分以内で徐々にベースラインレベルまでパフォーマンスが下がります。発生した CPU クレジットを使い切った場合でも、インスタンスのパフォーマンスが急激に落ちることはありません。 発生した CPU クレジットを使い切った場合、t5 インスタンスの実際の CPU パフォーマンスは、ベースライン CPU パフォーマンスより高くなることはありません。

料金

インスタンスの作成コスト以外に追加料金はありません。

t5 標準インスタンスである ecs.t5-lc1m2.small タイプを例にとります。 CPU クレジットがどのように変化するかについての解説は以下のようになります。

  1. インスタンスが作成されたとき、30 初期 CPU クレジットが割り当てられます。 つまり、開始前の合計の CPU クレジットは 30 になります。 開始後、CPU クレジットは 1 分間に 0.1 クレジットのレートで発生します。 その間、実行中はクレジットが消費されます。
  2. 最初の 1 分間は、CPU 使用率が 5% の場合、0.05 初期 CPU クレジットが消費され、0.1 CPU クレジットが割り当てられます。 そのため、0.05 CPU クレジットが発生します。
  3. インスタンスを N 分間実行した後、CPU 使用率が 50% の場合、0.5 CPU クレジットが消費され、0.1 CPU クレジットが 1 分以内に割り当てられます。 そのため、この 1 分の間に 0.4 CPU クレジットが消費されます。
  4. 発生した CPU クレジットを使い切った場合、最大 CPU 使用率は 10% となります。