問題の説明
GUID パーティションテーブル (GPT) フォーマットを使用するディスクを拡張した後、growpart ユーティリティがパーティション (たとえば /dev/vdb1) の拡張に失敗します。次の図に示すように、エラーメッセージが表示されます。その結果、ディスクは拡張されますが、パーティションとファイルシステムのサイズは変更されません。この Topic では、/dev/vdb1 パーティションを例として使用します。
考えられる原因
データディスク (たとえば /dev/vdb) を初期化したとき、推奨される配置でパーティションを作成しませんでした。具体的には、mkpart primary 1 100% コマンドを実行してパーティションの開始位置と終了位置を設定しませんでした。
次のコマンドを実行して、パーティションが配置されているかどうかを確認できます。
fdisk -l:Startの値が2048であるかどうかを確認します。値が 2048 でない場合、パーティションは配置されていません。parted -l:Startの値が1049 kBであるかどうかを確認します。値が 1049 kB でない場合、次の図に示すように、パーティションは配置されていません。
解決策
この問題を解決するには、ディスクを再パーティション化してからパーティションを拡張する必要があります。
ECS インスタンスにリモート接続します。
詳細については、「ECS インスタンスの接続方法の概要」をご参照ください。
次のコマンドを実行して、/etc/fstab ファイル内の /dev/vdb1 のパーティション情報を表示します。
cat /etc/fstab次の図は、/dev/vdb1 パーティションの情報の例を示しています。

次のコマンドを実行して /etc/fstab ファイルを編集します。次に、/dev/vdb1 パーティションのエントリを手動で削除します。
vim /etc/fstab次のコマンドを実行して、/dev/vdb1 パーティションをアンマウントします。
umount /dev/vdb1
ディスクを再パーティション化し、ファイルシステムをマウントします。
重要ディスクを再パーティション化すると、元のパーティションのすべてのデータが削除されます。続行する前に、スナップショットを作成してディスク上のデータをバックアップしてください。ディスクを再パーティション化してファイルシステムをマウントした後、スナップショットを使用してデータを復元できます。スナップショットの作成方法の詳細については、「スナップショットの作成」をご参照ください。
詳細については、「データディスクの初期化 (Linux)」をご参照ください。
再度パーティションとファイルシステムを拡張します。