このトピックでは、Elastic Container Instance の制限について説明します。
エラスティックコンテナインスタンスの制限
次の表に、エラスティックコンテナインスタンスの制限を示します。
項目 | 制限 | 対処法 |
エラスティックコンテナインスタンスの作成に使用されるユーザーアカウント | 中国本土内のリージョンでエラスティックコンテナインスタンスを作成する場合、アカウントの実名認証を完了する必要があります。 | なし。 |
リージョン内で作成できる vCPU | 各アカウントの制限は、アカウントの過去の使用状況によって異なります。Elastic Container Instance コンソールの 権限 ページで、権限とクォータを確認できます。 | クォータセンター コンソールでクォータの増加を申請できます。 |
エラスティックコンテナインスタンスに割り当てることができる vCPU | 64 vCPU | なし。 |
エラスティックコンテナインスタンスにマウントできるボリューム | 20 | なし。 |
エラスティックコンテナインスタンスで作成できるコンテナ | 20 | なし。 |
ネットワークタイプ | VPC のみがサポートされています。 | なし。 |
API 操作の制限
次の表に、各 API 操作の 1 分あたりの最大呼び出し数を示します。特定の API 操作のクォータがビジネス要件を満たせない場合は、チケットを送信してクォータの増加をリクエストできます。
API 操作 | 1 分あたりの最大呼び出し数 | クォータの増加 |
DescribeContainerGroups | 2000 | チケットを送信してください。 |
DescribeContainerGroupMetric | 2000 | チケットを送信してください。 |
CreateContainerGroup | 1000 | チケットを送信してください。 |
DeleteContainerGroup | 1000 | チケットを送信してください。 |
DescribeContainerGroupPrice | 1000 | チケットを送信してください。 |
ExportContainerGroupTemplate | 1000 | チケットを送信してください。 |
ExecContainerCommand | 500 | チケットを送信してください。 |
DescribeContainerLog | 500 | チケットを送信してください。 |
RestartContainerGroup | 500 | チケットを送信してください。 |
UpdateContainerGroup | 500 | チケットを送信してください。 |
DescribeMultiContainerGroupMetric | 500 | チケットを送信してください。 |
CreateImageCache | 200 | チケットを送信してください。 |
Kubernetes の制限
Elastic Container Instance は、Kubernetes コミュニティが提供する Virtual Kubelet に基づいて Kubernetes にシームレスに接続するために仮想ノードを使用します。そのため、エラスティックコンテナインスタンスは集中管理された実際のノードでは実行されません。これらは、グローバルな Alibaba Cloud リソースプール全体に分散されています。
Elastic Container Instance は、Alibaba Cloud パブリッククラウドのセキュリティ制限と仮想ノードによる制限のため、hostPaths や DaemonSets などの一部の Kubernetes 機能をサポートしていません。次の表に、サポートされていない機能を示します。
サポートされていない機能 | 説明 | 推奨される代替手段 |
HostPath | オンプレミスホストからコンテナにファイルをマウントできます。 | emptyDir ボリューム、ディスク、またはファイルストレージ NAS (NAS) ファイルシステムを使用します。 |
HostNetwork | ホストポートをコンテナにマップできます。 | LoadBalancer タイプのサービスを作成します。 |
DaemonSet | コンテナのホストに静的ポッドをデプロイできます。 | サイドカーコンテナを使用して、ポッドに複数のイメージをデプロイします。 |
NodePort タイプのサービス | ホストポートをコンテナにマップできます。 | LoadBalancer タイプのサービスを作成します。 |
ulimit の制限
Elastic Container Instance は ulimit をサポートしていません。コンテナで ulimit -a コマンドを実行して、デフォルトの ulimit をクエリできます。
ulimit を変更する場合は、チケットを送信してください。
ポートの使用状況
次の表に、Elastic Container Instance および関連サービスで使用されるポートを示します。サービスをデプロイする際は、以下のポートを使用しないでください。
ポート番号 | 説明 |
111、10250、および 10255 | exec、logs、metrics などの Elastic Container Instance インターフェースで使用されるポート |
998 | Cloud Paralleled File System (CPFS) で使用されるポート |