概要
Dynamic Route for CDN は、動的アクセラレーションと静的アクセラレーションの技術を統合した CDN プロダクトです。このワンストップソリューションにより、サイト全体のパフォーマンスとユーザーエクスペリエンスが向上し、レスポンス遅延、パケットロス、サービスの不安定さなどの問題も解決されます。これらの問題は、動的なページコンテンツと静的なページコンテンツの混在、キャリア間アクセス、不安的なネットワーク、単一ソースサイト、トラフィックの急増、ネットワーク輻輳などの要因によって引き起こされます。
特徴
1. 動的コンテンツと静的コンテンツを区別する
Dynamic Route for CDN では、コンテンツタイプ、URI、リクエスト方法、カスタム HTTP ヘッダーを指定することにより、動的コンテンツと静的コンテンツを区別することができます。
2. 動的コンテンツと静的コンテンツを別々に高速化する
シンプルな設定ルールにより、動的コンテンツと静的コンテンツを同時に高速化できます。
- 静的コンテンツは、隣接する CDN ノードのキャッシュから取得することができます。
- 動的コンテンツは、スマートルーティング最適化やプロトコル最適化などのコア技術を使用して、back-to-origin プロセスで取得することができます。
CDN と Dynamic Route for CDN
CDN | Dynamic Route for CDN | |
---|---|---|
アクセラレーション方法 | 静的コンテンツのエッジノードキャッシング、およびグローバルサーバーロードバランシング | 静的コンテンツのエッジノードキャッシング、グローバルサーバーロードバランシング、および動的コンテンツのスマートルーティングにより、輻輳を回避し、キャリア間アクセスのパフォーマンスに関する問題を解決します。 |
サポートされるコンテンツタイプ | 静的コンテンツ (HTML、JSS、イメージファイル、インストールパッケージ、動画ファイルなど) | 静的コンテンツ (HTML、JSS、イメージファイル、インストールパッケージ、動画ファイルなど) と、動的コンテンツ (接尾辞が .aspx、.asp、.jsp、.php、.perl などの動的リクエストのアクセラレーション) |
ソースサイトの対応 | 静的コンテンツサイトと動的コンテンツサイトの区別が必要です。静的コンテンツを含むソースサイトのみが高速化されます。 | ソースサイトの変更は不要です。Dynamic Route for CDN プロダクトでは、静的アクセラレーションと動的アクセラレーションのルールを柔軟に設定できます。 |
注意:デフォルトでは、Dynamic Route for CDN サービスは、動的アクセラレーションを使用して、すべてのコンテンツを高速化します (静的コンテンツはキャッシュされず、代わりに、動的アクセラレーションを使用して back-to-origin プロセスで取得されます)。静的ファイルをキャッシュするには、Dynamic Route for CDN ドメイン名を追加し、動的コンテンツと静的コンテンツのルールを手動で設定し、静的コンテンツのタイプを指定します。
Dynamic Route for CDN をすぐに使い始めるには、「クイックスタート」をご参照ください。
機能
Dynamic Route for CDN は、静的コンテンツと動的コンテンツの分離、スマートキャッシング、ルーティング最適化、転送最適化などのコア技術を活用することで、転送の高速化、安定化、基本的な保護、柔軟な制御を実現します。主な機能は次のとおりです。
転送の高速化
静的コンテンツと動的コンテンツの分離と静的キャッシュ。
アクセスリンク最適化、圧縮、転送コンテンツのマージ、スマートルーティング、およびリンク多重化。
全ノード SSD 高速化。
安定性
サーバーロードバランシグ、効率的な back-to-origin、QoS 制限がサポートされています。
セッション持続性とフェイルオーバー再試行機能を提供し、効率的な back-to-origin と情報の同期を保証します。
ソースサイトのヘルスチェックでは、レイヤー 4 およびレイヤー 7 の検出プロセスを通じて、back-to-origin リンクのステータスを追跡します。
基本的な保護
anti-leech 機能。リファラーブラックリストとホワイトリストの設定をサポート。
IP ブラックリストとホワイトリスト、および UA ブラックリストとホワイトリスト。
全体的な情報のモニタリングと完全なログのダウンロード。
HTTPS 設定
HTTP/2 と SNI 共有 IP 技術をフルサポート。
複数の証明書形式。非公開鍵ソリューションなし。
柔軟な制御
カスタマイズ可能な動的アクセラレーションルールと静的アクセラレーションルール。
コンソールのカスタマイズ、独自のサービスドメイン名の設定、および API。
複数のソースサイトの優先度設定をサポート。
一般的なドメイン名の設定をサポート。
ディレクトリと URL の両方で、Web サイトコンテンツの有効期限を設定可能。
ページの最適化、リフレッシュやウォームアップなどの機能をサポート。