この関数は、ラスターサーフェスから陰影起伏を計算し、陰影起伏の配列を返します。

構文

float8[] ST_Hillshade(raster rast, integer pyramid_level, integer band, Box extent, BoxType type, float8 zfactor, float8 azimuth, float8 altitude);

パラメーター

パラメーター 説明
rast ラスターオブジェクトです。
pyramid_level ピラミッドレベルです。
band バンドのシーケンス番号です。
extent 分析する領域です。形式は '((minX,minY),(maxX,maxY))' です。
type 分析する領域の座標タイプです。 有効な値は以下のとおりです。
  • Raster : ピクセル座標
  • World : ワールド座標
zfactor 入力サーフェスの水平座標 (x、y) 単位と異なる場合に、垂直 (または標高) 単位の測定単位を調整する変換係数です。 デフォルト値は 1 です。
azimuth 北から時計回りに測定した太陽の方位角です。 単位は度で、 有効な値は 0~360 です。 デフォルト値は 315 (北西) です。
altitude 地平線上の太陽の高度角です。 単位は度で、 有効な値は 0~90 です。 値 90は、太陽が真上にあることを示します。

説明

hillshade 関数は、ラスターオブジェクトの各セルの照度値を決定することにより、表面の仮想の照度を取得します。 これは、仮想の光源の位置を設定し、隣接するセルとの関係によって各セルの照度値を計算することによって行われます。 この関数は、特に透明度が使用されている場合に、分析またはグラフィック表示のための表面のビジュアル化を大幅に向上させることができます。

デフォルトでは、影と光は、黒から白を示す 0 から 255 の整数に関連付けられた灰色の濃淡です。

select st_hillshade(rast, 0, 0, '(0,0), (5,5)', 'Raster', 4, 180, 80) from t_surface where id=1;
                                                      st_hillshade                                                      
------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------
 {241.058488938393,213.471315764272,248.503699937536,219.598763873892,186.13564444109,240.161828059936,230.539211856565.
.,181.175441801687,200.382310292847,219.449103772262,254.328476494409,254.486010192554,216.118274956217,165.59445864749.
.,156.73816546518,215.145437887027,241.33319958436,247.721999074798,213.697052503065,162.469277526395,107.176240164182,.
.160.555287495495,251.337972845835,254.741770272405,193.116915680406,148.402860944697,101.093528491212,133.798418058854.
.,254.285971266744,253.163140286752,158.495693029955,109.654658826363,95.2639231161562,131.371235276504,252.85982399282.
.2,254.364747782334}
(1 row)