このトピックでは、ピアリング接続を使用する VPC を Cloud Enterprise Network (CEN) インスタンスに移行する方法について説明します。 Cloud Enterprise Network (CEN) を使用して、VPC 間または VPC とオンプレミスデータセンター間にプライベートネットワーク通信チャネルを構築できます。 CEN はルーターの自動配布と学習を使用します。これにより、ネットワークコンバージェンス、ネットワーク間通信の品質とセキュリティが向上すると共に、すべてのネットワークリソースの相互接続が実現します。
始める前に
手順 1:ピアリング接続の VPC の CEN へのアタッチ
ピアリング接続の VPC を CEN インスタンスにアタッチするには、次の手順に従います。
手順 2:ルートの表示
CEN ルート情報を確認するには、次の手順に従います。
- CEN コンソールにログインします。
- [インスタンス] ページで、ターゲット CEN インスタンスを見つけ、[操作] 列の [管理] をクリックします。
- [ルート] タブをクリックし、ルートを確認します。 VPC を CEN インスタンスに追加した後、ルートが互いに競合していないことを確認してください。
- 競合するルートが存在する場合、「手順 3:ルートの分割と CEN ルートの学習」を参照して続行してください。
- 競合するルートが存在しない場合、ピアリング接続を使用する VPC の CEN への移行は完了です。
手順 3:ルートの分割と CEN ルートの学習
ピアリング接続用に設定された静的ルートは、CEN インスタンスの動的ルートよりも優先されます。 具体的には、ピアリング接続用に静的ルートが設定されている場合、この静的ルートよりも詳細か、同じ
CEN ルートは CEN インスタンスで学習されません。 ルートの競合が存在する場合、スムーズに移行するには、大きなルートセグメントを小さなルートセグメントに分割し、CEN
がルートを学習した後でこれらのルートを削除することを推奨します。
上の図では、CEN ルート 172.16.1.0/24 は、ピアリング接続用に設定されたルート 172.16.0.0/16 よりも詳細なので、ルートが競合します。 CEN ルート 172.16.1.0/24 を例として、大きなルートセグメントを小さなルートセグメントに分割する方法を示します。