このトピックでは、NGINX を Apsara File Storage NAS のプロキシとして使用する方法について説明します。
このタスクについて
NGINX は、軽量で高性能な Web サーバーです。 NGINX には多くの機能があり、リバースプロキシとして使用できます。 NGINX の最も一般的なアプリケーションモードの 1 つは、リバースプロキシとして機能することです。 プロキシサーバーは、インターネット経由でクライアントからの接続要求を受け入れます。 プロキシサーバーは、これらの要求を内部ネットワークにあるサーバーに転送し、サーバーからの応答をこれらのクライアントに返します。 このようにプロキシサーバーがサーバーに代わって動作することを、リバースプロキシと呼びます。
プライベートネットワーク内にあるアプリケーションサーバーには、プライベートネットワーク外のクライアントからはアクセスできません。 このような場合、アプリケーションサーバーとクライアント間の仲介として機能するリバースプロキシが必要です。 リバースプロキシは、アプリケーションサーバーと同じプライベートネットワークに存在しますが、内部ネットワーク外のクライアントからアクセスできます。 リバースプロキシとアプリケーションサーバーは同じ物理サーバーを共有できますが、異なるポートを使用します。
次の例では、1 つの NGINX サーバーをリバースプロキシとして、4 つの NGINX サーバーをプロキシサーバーとして、Apsara File Storage NAS をバックエンドストレージとして使用しています。 Apsara File Storage NAS は、プロキシサーバーのキャッシュファイルと、エンドユーザーがアップロードした元のファイルまたは静的データファイルを保存します。 Apsara File Storage NAS は、異なるプロキシサーバーから同じファイルシステムへの共有アクセスを可能にします。 これにより、プロキシサーバー間でデータを同期し、データの整合性を確保できます。 また、サーバーが発信元からファイルを繰り返し取得することを防ぎ、帯域幅の効率的な使用を保証します。 次の図は、ネットワークトポロジの例を示しています。
このトピックで説明されている手順に従って、上記のトポロジに示されている環境を構築できます。 このトピックでは、CentOS ECS インスタンスを例として取り上げます。