アーキテクチャ

マスターレプリカクラスターエディションの ApsaraDB for Redis インスタンスは、構成サーバー、プロキシサーバー、シャードサーバーで構成されます。

  • 構成サーバーは、マスターレプリカアーキテクチャで実行されるクラスター管理ツールとして機能します。 ここには、クラスター構成情報とパーティションポリシーが保存されます。
  • プロキシサーバーは、シングルノードアーキテクチャで実行されます。 クラスターには複数のプロキシサーバーがあります。 クラスターは自動的に負荷を分散し、これらのプロキシサーバー間でフェールオーバーを実行します。
  • シャードサーバーは、マスターレプリカアーキテクチャで実行されます。 マスターノードに障害が発生すると、フェイルオーバーがトリガーされ、レプリカノードがサービスを引き継ぎます。 これにより、サービスの高可用性が保証されます。

マスターレプリカクラスターエディションの ApsaraDB for Redis インスタンスは、クライアントがインスタンスにアクセスするためのドメイン名を提供します。 ドメイン名を使用して ApsaraDB for Redis インスタンスにアクセスし、インスタンスに保存されているデータを操作できます。 構成サーバー、プロキシサーバー、またはシャードサーバーに直接アクセスすることはできません。

クライアントは SLB (Server Load Balancer) を経由してプロキシサーバーに接続し、プロキシサーバーを経由してシャードサーバーにアクセスします。 下図に、マスターレプリカクラスターエディションの ApsaraDB for Redis インスタンスのアーキテクチャを示します。

リージョンとゾーン

すべてのテストは、中国 (杭州) リージョンのゾーン E で実行されます。

ECS インスタンスの構成

テスト環境での Elastic Compute Service (ECS) インスタンスの構成は、テスト対象の ApsaraDB for Redis インスタンスのタイプによって異なります。 例として、128 GB クラスタータイプと 64 GB クラスタータイプを考えます。

128 GB クラスタータイプの ApsaraDB for Redis インスタンスのテストに使われる ECS インスタンスの構成は、以下のとおりです。

  • 10 個の ECS インスタンス、各インスタンスに 4 個の vCPU と 8 GB のメモリ
  • 4 個の ECS インスタンス、各インスタンスに 12 個の vCPU と 48 GB のメモリ
  • ネットワークタイプ:Virtual Private Cloud (VPC)
  • OS:CentOS 6.0、64-bit

64 GB クラスタータイプの ApsaraDB for Redis インスタンスのテストに使われる ECS インスタンスの構成は、次のとおりです。

  • 10 個の ECS インスタンス、各インスタンスに 4 個の vCPU と 8 GB のメモリ
  • ネットワークタイプ:VPC
  • OS:CentOS 6.0、64-bit

ApsaraDB for Redis インスタンスの構成

  • ApsaraDB for Redis インスタンスの構成は、インスタンスのタイプによって異なります。
  • 本ページでは、ベンチマークテストに ApsaraDB for Redis 2.8 インスタンスを使用します。 ApsaraDB for Redis 4.0 インスタンスのテスト結果は、ApsaraDB for Redis 2.8 インスタンスのテスト結果と似ています。