CDN (Alibaba Cloud Content Delivery Network) は、物理ノードにキャッシュしたコンテンツをエンドユーザーに戦略的に配信します。 この仕組によってユーザーは効率よくリソースを取得でき、ネットワークの混雑を回避してユーザー体験を高めることができます。

利用シナリオ

例えば、オリジンサイトが香港にあり、ドメイン名 www.a.com に CDN サービスへのアクセス権があるとします。 北京のユーザーがそのサイトのコンテンツをリクエストした際、以下のステップが発生します。

  1. 北京のユーザーが Web サイトまたはアプリケーション(www.a.com のドメイン名を持つ)にコンテンツをリクエストします。
  2. LDNS は、ユーザー ( 上図のステップ 2からステップ 6) から地理的に最も近いノードにリクエストをルーティングします。この例の場合、Beijing Node 2.2.2.2 となります。
    • LDNS はドメイン名 www.a.com を解決し、CNAME (www.a.tbcdn.com) のレスポンスを取得します。
    • LDNS は Alibaba ジューリングシステムにコンテンツをリクエストします。 システムは最適なノードの IP を割り当てて返します。
  3. ユーザーは、ルーテッドノード Beijing Node 2.2.2.2 にコンテンツをリクエストします (上図のステップ 7 からステップ 10)。
    • コンテンツが Beijing ノードにキャッシュされている場合、CDN は直接ユーザーに配信します。
    • ファイルが Beijing ノードにキャッシュされていない場合、ノードはオリジンサイトにコンテンツを要求します。 コンテンツが受信されると、カスタマイズされたキャッシングポリシーに照らし合わせて Beijing ノード はユーザーに転送します。

操作

Alibaba CDN を利用する前に、「基本概念」をご参照ください。 CDN に関する理解を深めることができます。

CDN の利用を開始するには、クイックスタートに進んで下さい。 CDN の詳細を理解するためには、「CDN の習得」をご参照ください。

すべての機能は CDN コンソール にログインすることで利用できます。

ビジネスにより柔軟に対応するためには「 API マニュアル」をご参照ください。

料金と課金

Alibaba Cloud CDN の料金体系については、「料金の概要」をご参照ください。 料金体系は、基本サービスと付加価値サービスの 2 つに分かれます。 基本サービスでは、トラフィック課金、または帯域幅課金のどちらかを選択できます。

詳しくは、「製品価格」をご参照ください。

関連サービス

DCDN ( Dynamic Route for CDN ) : 動的なリソースと静的なリソースを区別し、両方を個別に高速化します。

OSS ( Object Storage Service ) : Web サイトのアクセス速度を向上させ、外部ネットワークで発生する可能性があるデータの料金を削減します。

ApsaraVideo Live サービス : メディアアセット、スライストランスコーディング、認証アクセス、コンテンツ配信の高速化などの統合ソリューションを提供します。

Alibaba Cloud DNS : 強力で安定した 名前解決とディスパッチサービスを提供します。これによりユーザーは円滑な操作が可能となります。

ECS ( Erastic Compute Service ) : Web サイト機能を高め、発信元サーバーの情報を保護し、帯域幅使用コストを削減します。

Server Load Balancer : サーバーの IP アドレスをソースサイトに設定します。これにより、帯域幅の負荷が軽減されます。